パナソニック、シャープ、ソニーなど日本の大手家電メーカーは、巨額の赤字が続き、社長やCEOが退任する事態に陥っています。また、テレビのシェアがトップの韓国のサムスン電子ですらテレビ部門は赤字というビジネスとして成り立たないくらいの価格破壊が起こっています。
via coffeebreak.bloggers-network283.com
バブル時代の10年間、大手家電メーカーでパソコンのアプリケーションの開発者として働いてきましたが、国内競合他社とだけの競争に明け暮れる毎日でした。
過去の栄光やスタイルを高齢の重役たちが若手社員たちに語り、市場を国内だけにもとめ、国内の競合他社とだけ激しく競い合うことで疲弊してきたように思います。
退職して起業しようと考えたとき、社員だったときには結局社内だけしか視野が持てていなかったことにはじめて気がついたのでした。大企業という檻の中でしかものを考えられていなかったわけです。あまりに大きな檻だったためそれに気がつかなかったのかもしれません。いわゆる大企業病に知らず知らず自身もかかっていたとしか思えません。
思い返せば社員だったころ、実際に製品を開発するのは我々若手なのに、給料は年功序列でしかもボーナスは極端に若手には少なく、よい給料のためには役職を上げていかなければならないわけで、知らず知らずのうちに会社の外ではなく社内だけで人事競争をさせられていたのかもしれません。能力給というより年齢給であり、しかも戸主手当というような手当もあって、戸主にならなければもらえないというものもありました。実質的な男女差別だったように思います。
その会社はシャープペンシルの発明からスタートしただけあって、特に開発に力を入れていた会社でしたが、営業職はただ体育会系でマネジメントされているようには感じませんでした。
もう退職して10年以上がたちますが、当時液晶に社運をかけたものの、活路を他には見いだせないまま、この局面を迎えてしまったように思います。
太陽光発電システムでは当時シェア一番が自慢でしたが、原子力発電のような国策として後押しされることもないまま、思ったほどの華々しさがいまだに見られないのは残念です。
ともにデザインシステム開発に携わった同僚たち、後輩たちがこれからどうなるのか個人的にも心配です。
当時開発したものが退職とともに、あるいは商品の終了と共に消えていきましたが、退職後はオープンソースの開発に携わることで国内だけでなく世界中の開発者と影響し合うことができ、開発資産が継承され互いに影響しあえて充実しています。
いずれにしても、競争相手を社内や国内などではなく、グローバル目線にたち、市場や商品を創造する勢いが必要です。
そのためには少なくとも工場部門を会社から切り離すなど、一旦企業体を解体してソーシャルネットワークなどでつながり直して個々に起業しなおし、それをスリムになった会社本体が後押しして盛り上げるくらいの根本的な改革が、かえって復活を早めるのではないでしょうか。


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